走りながら考える〜ぐちやまはどこへ向かう〜

サブスリーランナーのぐちやまです。マラソンは瞑想です。人生は迷走しているかも?不惑四十を過ぎても惑い続ける男がここにいます。マラソントレーニングや億り人を目指す投資、結願まで頑張りたいお遍路、激務で休職してからの人生大転換…いろいろあるんだ、ちょっと僕の話を聞いてくれよ

第4日目 64.3km 累計197.8km

第4日 64.2km 平等寺薬王寺最御崎寺手前38km

ゴールをなるだけ室戸岬先端の最御崎寺に近いところにしたかった。平等寺近くのきくやさんから、23番薬王寺まで23km。さらにプラス40km走り、18時に民宿いくみ着と決めた。薬王寺まで3時間15分のつもりが、キロ9分でいっぱいで、4時間近くかかる。
理由はもちろん脚の痛み。常に3、4ヶ所痛くて、走っている間に痛い箇所がどんどん移動する。右膝、左足裏、両腿前側、大腿筋、膝上、膝裏などなど。
「お!イテテ!」となっても、それは全て走っていると他に移っていく。なので走り続けられる。
太平洋に出た。峠を越えて由岐の町へ。今日は午前だけ雨が降らない予報。その通り、晴れ間に海が見えて、感動。

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しかし薬王寺までには両肩も痛み、ザックの肩ベルトのタオルを挟んでなんとか耐える。その後左肩が痛みでまた振れなくなった。しかし薬王寺に着く頃なんとか痛みの峠を越えた。

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薬王寺は、階段一段一段が高く、登るのも降りるのも大変だった。降り一段ずつかなりの痛さ。これであと40km走れるのか不安になった。
さらにスピードを落とし、休憩含めて40kmを6時間40分、キロ10分で計算し、いくみ着は19時に変更。これならなんとかなるか。
走り始めて、20kmは、キロ9分〜10分。やや貯金できていた。オートラップで、9分と出れば貯金1分と10分30秒なら借金0.5分。薬王寺から20km地点(今日計43km)の別格霊場鯖大師あたりで、借金増え始める。その後コンビニで大借金(20分)、計50km過ぎてからは、毎キロ1ー2分の借金、もう走っているとは言えない。脚全体が棒になる、悲鳴をあげている状態。かろうじて動いているため、たまの信号待ちでも止まれない。万一止まったら、the end、動けなくなる。60km近くなっても、信号赤なら周辺をジョグしている。もうおかしくなっている。17:30には真っ暗に近い。ヘッドライトとヘールランプは持っており、国道55号線沿いをひた走る。いや、すり足で速歩き。
民宿いくみのオーナーが心配して電話をくれた。遅くとも20時には着くと伝える。借金が50分以上になっていたから。その後、690mのトンネルを越えて、高知へ入った。お遍路発心の地が徳島なら、修行の地が、高知。札所一つ一つが、遠い。
19:55に宿に到着。

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オーナーが、「よかったー、夜は危ないから心配しました〜」と優しい言葉。サーファーメインの宿だし、オーナーもグレーヘアの色黒イケメン50代。サーファーですね。そして言葉や所作がすごく丁寧。かっこいい。「60kmを1日なんて聞いたことないですよ」とのこと。サーファー以外はお遍路さんが多いのだそう。
宿を案内してもらったら、「では、外で食事会なんで、明日までごゆっくり」と言われた。実は、はっきりとはおっしゃらないが、食事会があるのに僕をずっと待っててくれてたと思う。有難い。そして、やはり、日没後のお遍路ランはやめようと思った。事故の危険もあるし、ドライバーや、待つ人にも心配かける。
脚は、部屋の中でしばらく動けない状態。じっとしてもジンジン痛む。この4日間で、毎日消耗が進み、いま脚のHP(ヒットポイント、です(^^;;)はゼロに近いと思う。明日は最悪、走れないのではないかとも思う。
自分の限界が近づいている。