走りながら考える〜ぐちやまはどこへ向かう〜

サブスリーランナーのぐちやまです。マラソンは瞑想です。人生は迷走しているかも?不惑四十を過ぎても惑い続ける男がここにいます。マラソントレーニングや億り人を目指す投資、結願まで頑張りたいお遍路、激務で休職してからの人生大転換…いろいろあるんだ、ちょっと僕の話を聞いてくれよ

第8日 33.7km 累計354.9km

お遍路第2弾の2日目です。
昨日は、土佐長岡駅で一旦中断し、高知に電車で移動した。今朝は同じ駅に移動したかったが、ホテルの100円ポッキリ豪華朝ごはんに釣られたため、一本遅い電車にすると、1つ手前の後免駅止まり。
お遍路の1200kmを一筆描きで歩きたいのだが、このままでは駅1つ分の距離の空白ができる。と言っても1200kmの2km ぐらいなので、まあいいやと、最初は気にしないつもりだったが、後免駅から国分寺に向けて歩き始めると、やはり胸がソワソワしてしまう。結局、後悔するよりマシだと、途中から土佐長岡駅へ向かって歩き始めた。

ということで土佐長岡駅に到着。歩く距離がこれだけで5キロ増えてしまっが、これでいいのだ。

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キネシオテープで土踏まずを補強し、それが良かったのか足は思ったより快適。高校陸上部時代以来、25年ぶりにテーピングをしたと思う。

今日のゴールである雪蹊寺のすぐ前の民宿高知屋に予約を入れた。初めて1泊2食付で予約してみた。6時半までにたどりつかなくてはいけない。少し急ごう。

急ぎたいときに限ってお腹の調子が悪くなり、さらにタイムロス。29番札所国分寺には9時前にやっと到着した。ホテルの100円で食べられる朝食を諦めていれば始発に近い電車でおそらく7時半ぐらいに付けたはず。このタイムマネジメントのへたくそさが悔しい。しかも100円朝食でお腹を壊したとしたら…。(いや、それはないと思う)
国分寺は、昔高知藩を治めていた山内家が守ってきた由緒あるお寺とのこと。防風林に囲まれた静謐な雰囲気の境内だった。

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続いて30番札所、善楽寺へ。7kmを順調に歩いた。お遍路通算8日目にして初めて晴れ間が見える中を歩いている。少し汗ばむ位の気温になってきた。

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今朝から10km歩いて、遍路小屋で休憩。納札を入れるが、いっぱいでグイグイ押してもはみ出てしまった。

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善楽寺に到着した。太子堂で青空が綺麗な写真が撮れた。こんな写真は初めてかもしれない

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善楽寺を出て31番竹林寺に向かいます。途中時間が惜しくなり、昨晩持ち帰りの巨大焼きおにぎりを取り出し歩きながら食べた。

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午後12時40分、竹林寺に到着した。竹林寺は高知でも有名な観光地らしく、ほとんどが観光客でこれまでのお寺の中でも格段に参拝者が多い。たくさんの観光客に囲まれる中、恥ずかしいがきちんと般若心経をあげた。まもなく紅葉の盛りといったころで、色づき始めた紅葉が美しい境内であった。

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一言地蔵や五重塔など見所が多く通常より時間を費やした。

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これから32番札所へ向かう。

五台山を降りて、約6km、川沿いののどかな道を海の方へ。海沿いの小高い山を登って禅師峰寺に到着。

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桂浜を見渡す、船乗りたちが信仰するお寺です。
雄大な桂浜と太平洋を見下ろして写真を撮りました。

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もっとゆっくりしたいところですが、次の札所、雪蹊寺を打ち終わるため、早めに山を降りました。これから浦戸湾を越えて16:30までには雪蹊寺に着かないと、打ち終えられません。


小走りで移動しながらGoogle先生に聞いてみると、種崎(フェリyー乗り場)から湾を横切る出発時刻は16時10分でした。少し急がねば間に合いません。フェリーに乗らず橋を渡るルートもありますが、少し遠回りになります。やはりフェリーには乗っておきたいし。今日最速のスピードで移動。6分/kmで走る。


途中で手作りのお遍路の道しるべを発見。こういった手作りの案内板はありがたいです。

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種崎港に向けて三里と言う小さな港街を歩きます。地元の女の子が「こんにちは〜」と挨拶をしてくれます。小さな商店の店先に立つおばあさんも「お疲れ様ぁ〜」と声をかけてくれます。なんだか気持ちが和んでいきます。
フェリー乗り場まであと2キロのところで、ドラッグストアを発見。迷ったが、追加のテーピングを買う。足裏が痛くアーチが保てない感じなので、テーピングで毎日補強するためだ。これで4、5分ロスした方が、まだ走ればなんとかなりそうだ。昨日と同じく、ラストで激走。

f:id:qkbz:20171123222627j:imageフェリー出発時間の12分前に無事到着。

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フェリー乗り場には、僕以外にお遍路が2人。高知単身赴任をきっかけに、週末お遍路をするサラリーマン。もう1人は、うーん、多くを語らない黒メガネさん。皆、一人歩きお遍路なので、自分の映った写真がほぼない。僕は1枚もない。なので、みんなで撮り助け合う。

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しかし、ツーショットとかはなし。あまり踏み込まず、一期一会の会話を楽しむのです。縁があれば、また逢える。

雪蹊寺には16:30に到達。

写真の後ろ姿は!単身赴任サラリーマンの彼です。マラソンもやってるらしく、話が弾みました。

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打ち終えて、挨拶して別れる。

今日の宿は、雪蹊寺前の高知屋だが、結局隣の部屋が、その黒メガネさん。食事の席でも、高松から来た定年後のおじさんと、30代と思われる東京北区赤羽に住む黒メガネさんとおしゃべりして情報交換。

明日また出発後に、この2人には会うかもしれない、もしくはこれっきりかもしれない。
流れに任せよう。