走りながら考える〜ぐちやまはどこへ向かう〜

サブスリーランナーのぐちやまです。マラソンは瞑想です。人生は迷走しているかも?不惑四十を過ぎても惑い続ける男がここにいます。マラソントレーニングや億り人を目指す投資、結願まで頑張りたいお遍路、激務で休職してからの人生大転換…いろいろあるんだ、ちょっと僕の話を聞いてくれよ

第3日 46.7km 累計133.5km


ひたすら走ってばかりでです。本来歩きお遍路なら道中語り合いながら歩くということもあるらしい。でも、走りの僕でも暖かい出会いがあるのがお遍路だなと思いました。

今日はおばあちゃんの温かさにほっこりした、ビジネスホテル ふじしまを6寺半に出発。第18番恩山寺 約19km先を目指す。しかし、足が動かない…。昨日、焼山寺から大日寺までハーフマラソンの距離をほぼノンストップで一気に下った影響だろう。今回の平均キロ7分の設定はもはや無理。キロ8分が精一杯である。フラットなのに(>_<)。国道55号線の信号の多さで停止が多い、今日もずっと雨で 歩道が完全水没もしており、進まない。ひざ、大腿四頭筋(前側)が交互に痛くて止まりたくなる。水没箇所をひょいと飛び越えるだけでかなり筋肉痛い。どうなることか…。恩山寺は案内看板も少なく不正確で、少しミスコースもしてしまい、フラットな10kmに1時間20分もかけてしまった。ひどい。朝出発に手間取ったこともあり、このロスで後半にしわ寄せが行く。
看板が少なかったので心配し、恩山寺納経所で「次の立江寺はどうやっていきますか?」と聞いた。そしたら、「カーブミラーのところまで降りて、竹やぶに入って、立江の方〜立江の方〜へ行くんです」とおっしゃった。そうですか、ありがとうございました、とお礼を言いました。
大丈夫かなと思ったが、竹やぶに入る手前から、立江寺まで、沢山の看板があって全然迷わなかった。「立江の方」という説明、間違ってない(>_<)
今晩は第22番平等寺が目標。そに近辺1軒だけの民宿はいっぱいだが、平等寺宿坊を紹介してもらった。しかし平等寺に電話したら、たまたまここ数日は世話係不在で宿泊受け入れないとのこと。そこで善根宿 きくや へのの連絡を勧められる。電話したら、おばさまが、ほんまに今日着けますのん?と言いつつOKくれた。
平等寺の周辺は店なしということで、今日の20km地点のローソンで、今日の昼夜と明日朝の食料調達。重いけど担いで走る。(結局そこからさらに27kmを担いで走ることになる。その間お店なし。)
第20番鶴林寺は標高500m。13時までにつかないと日程が遅れすぎるので、急ぐ。必死で登り、12:40ごろ到着。登りは案外楽に感じる。そして、第21番 太龍寺までは6.7km。ここも一旦降りてまた500m登る。いやはや、辛い。特に下りが…
太龍寺から平等寺まで、1時間半、16寺半を目標に今日の最後のラン11.3km。若干登りでもキロ8分で行く。いい調子。朝の痛みはなんだったのか。
順調と思われたが、残り5kmの峠越えでミスコース。平等寺に間に合うはずの時間が、一気に怪しくなる。コースに戻ったが、とても間に合わない。ラスト手段の、走りながらの平等寺へ電話(笑)。「10分遅れそうです、走ってます、納経所閉めないで待ってていただけませんか!はぁはぁ」と伝えたら、「ごゆっくりどうぞ、待ってますよ」と。嬉しい!気持ちが入ると足の痛さも忘れ6分台で走れた。人間ってすごいな。結局17時を2、3分すぎたところで到着。快く御朱印を書いてくれた。そしてすぐにお参り。平等寺を打ち終えられた!
さて、きくやに電話すると、おばちゃんではなくおじさんが出て、「え?昼の係りの人に聞いてないよ」と言われる。すでにさっき電話があった女の子にOkだしたと。宿に着くと、あら?外国人のお顔で日本語上手な女の子が…。相部屋でもいいとその子はいうが、僕おじさんは、やっぱりどうしたものかと思案する。すると、きくやのご主人が、たまたま空いてるご自宅の別棟使っていいと!これは助かった〜。
彼女とは洗濯したりシャワー浴びる間の荷物番とかでおしゃべり。スイスから来た大学卒業したての女の子。名前はエミーだそうです。高校時代に日本に留学してて、日本語が上手。就職前に、昔、日本旅行で聞いて興味を持った歩きお遍路に来たんだとか。宿がなければテントで野宿だって。それはやめとこうよと、おじさんは忠告しておいた。でもこの子、やるだろうなー。
エミーさんのカップラーメンのお湯は、善根宿 きくや隣の奥様が沸かして持って来てくれた。乾燥機がないからというと、その奥様は農協のコインランドリーを教えてくれ、しかも使ってる最中に、「使い方わかるか?農協となりの公民館に踊りの練習来たんや。お兄さんの姿見えたから、どうやろな思うて」って、わざわざ顔見に来てくれるという。なんて優しいのか。この奥様は、善根宿 きくや の隣ということだけで、きくや ご主人に代わりお客様受け入れ担当みたいになってる。ご近所同士の深い絆が素晴らしいと思った。

エミーさんにお別れして、ご主人の別棟へ。明日の準備をしっかりして、ゆっくり寝られそう。明日はさらに長丁場。60km越えは確実(足を怪我しなければ)。